9月になりました。
9月になりました。
まだまだ、残暑が厳しい毎日が続いておりますが皆様お元気でしょうか。夏の最終セールが皆様のおかげで無事終了しました。有難う御座います。すこし暇が出来たので商店街の古い書類を整理してましたら、私が初めて商店街の理事をさせていただいた頃に、その頃の理事長に頂いたガリ刷りの「定款」が出てきました。わら半紙にガリ版刷りし、製本されたそれは、薄茶色く変色していましたが、ガリ刷りされた文字からは人の温かみを感じる品でありました。店を手伝っている息子に「これ見てみ!昔は、こうして文書を考える人、謄写版で原稿を書く人、印刷する人など、皆で時間を掛け互いに協力して作った物である。」と説明したが、息子曰く「ガリ刷りて何?」。驚きました、30歳を少し出た我が子であっても、ガリ刷りは、もはや死語でありまして”鉄筆”や”修正液””ローラー””ロウ紙”などは知るまい。その定款は、A5サイズで24Pにしてあるので、A4サイズの原稿を12枚分ガリガリと鉄筆で書かれたのであろうか、小さい文字で整然と書かれている。私も学生の頃から会社勤めに至るまでずっと、このガリ刷りのお世話になっていた。案内文、企画書、計画書、競技案内、申し込み書、新聞等など。そうそう、学校のテスト用紙やプリント用紙は全て先生が心を込めて(?)作成されたこのガリ刷りでしたね。勤めていた会社が和文タイプを導入した事で随分楽になったが、タイプに切り替った頃は、漢字を探すのに時間が掛かり深夜まで作業をしていた。その頃は、朝早くから夜遅くまで本当に良く働いた。今の若い方は、私達が働いて来たことの真似は出来ないと思うが、自分の仕事には情熱と誇りを持って頂きたい。話を戻そう、和文タイプに切り替ったことで、その長年使われた謄写版印刷機は、お役ご免と言わんばかりに廊下の隅っこに寂しくゴミとして捨てられるのを待っている様で哀れであった。今では、パソコンという便利なものが有り、その様な事が嘘の様な短時間で文書が書けて、修正も瞬時に出来、記録・取り出しができ簡単にしかも綺麗に印刷も出来上がる。有り難いと言えば有り難いが、人の温もりは一切感じない。あの頃は、皆でわいわい言いながらも楽しく、時間の過ぎるのも忘れ語り合ったものだ。書類を整理しながらふとその様な思いに耽る店長であった。
2012-09-13 18:27:00
「店長の言いたい放題!」
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